2009年12月6日日曜日

大根とホワイトパンプキンのサンバル




あ~。

毎日でもいい。

食べるのも

作るのも



いつかサンバルだけをほんの一鍋だけを出す

お店ができたらどんなに幸せかな


いや、

夢にみてるくらいがちょうどいい


大根、ホワイトパンプキン

パチパチはじけた

マスタードシードと

カレーリーフの香りが漂う

オイルを鍋に落とすと

「じゅっ」

と激しく音をたて

完結する


たっぷりコリアンダーを入れて

付け合せはアルーメティ(じゃがいもとフェヌグリーク)

お皿でぐちゃぐちゃ混ぜて

さらさらと飲むようにご飯を口に流し込む

味のハーモニーが広がる





2009年11月18日水曜日

白菜としめじの豆乳シチュー



体が縮こまり

頬が切れそうな寒い冬の日には

アツアツの白いシチューが似合う

テレビの宣伝の刷り込みなのかしら?


思い切り戦略にはまりながらも

こんな凍て付くような寒い日には

シチューを作る


白菜としめじとたまねぎ

ひたひたの水気で蒸し煮にして

野菜のブイヨンと豆乳を入れて

沸騰させずにとろ火にかける

火からおろしバターを一切れのせ

ポットカヴァーをかけて余熱で調理


食べる前に

お好みでパルメジャーノをかけていただきます

白菜の水気が利いて

重くなりすぎないシチュー






2009年11月17日火曜日

ゴロゴロ野菜のサンバル



インドから届いた

首を長くして待ちわびた

トゥールダールとタマリンド

一番好物の

インド家庭料理

トゥール豆を使ったスープ

サンバル



季節の野菜をタマリンドスープでじっくり煮る

別に圧力で炊いておいた

トゥールダールのマッシュを注いで

スパイスで香りをつけたオイルを落とす


今日の野菜は

北海道の友人から届いた有機じゃがいもと

草津温泉の旅路で買った新鮮なパプリカ

そしてブロッコリー


大量のコリアンダーを使って

マサラをきかせる

さらさらのスープカレーは

食欲をそそる

あっというまに大きなスープボールの

底が見えた




2009年11月12日木曜日

残り野菜のトマトスープ


師走でもないのに

一人バタバタと忙しい日々にも

スープは強い味方

昨日は親知らずの抜歯をして

固形物を食べる気になれず

家にある残り野菜をなんでも放りこんで

圧力にかけただけ

それでも幸せな味がする

スープの包容力には感服

どんなものでも受容して

幸せに変えていけるスープは

地球を救うかもしれない(笑)


レタス、セロリを中心に残り野菜を圧力で炊いて

野菜コンソメとトマトだけの味付け

酸味がほんのり利いてみずみずしいスープ



2009年11月4日水曜日

無花果と柚子のコンポート


ごろごろと鍋に転がるもの

この寒空に衣をはがれた

無花果の実

インドではアンジールと呼ばれてる

熟した実は

ナイフでとんがりを切って

そのまま引っ張るとするっと剥ける

暖房であたたまった部屋で

ぬくぬくとひとつひとつ皮を剥く作業も

なんだか冬らしくて

正月前の御節の支度をする母の姿を思い出す






鍋底が焦げ付かない程度に湿らせて

火をつけてとろ火でコトコト

無花果の果汁で

鍋が満たされる

ゆずの果汁と香り付けのピール

自然の甘みで

寒空に冷えた体も心も

暖まる



今日はちょっと番外編

甘いスープもなかなかいいものです




2009年10月27日火曜日

3色のピーマンとプチトマトのダールスープ


やっぱしコレだ

1杯で満足感と

安心感と

そして

後にひく感じ

アチャールの酸味と辛味が

寒くて縮こまっていた体と心を

目覚めさせてくれる



オニオン、ガーリック、ジンジャーを

マスタードシードとクミン

ターメリックにサンバルマサラで

香りをたてたギーでいためる



黄色

のピーマンをいれて

軽く火を通す


あらかじめ圧力鍋にかけておいた

引き割りのレンティル豆とプチトマトを

フライパンに流し込む


仕上げに若いマンゴーの漬物

アチャールを入れて

深みをつける







2009年10月22日木曜日

しめじとカリフラワーのオニオンスープ


何も語らなくていい

クリアなスープがよかった

何も考えず

煮込んでいる間

静かに読書ができるような





オニオンスープ




圧力で大量のオニオンを

溶けるほど煮込む

しめじとカリフラワーを

余熱で熱して

野菜のブンヨンを入れる


お好みでパルメジャーノチーズとパセリを乗せて






2009年10月19日月曜日

かぼちゃのカレーポタージュ


simple is the best


ごたごた言わず

直球勝負で潔く

そんな日もいい



ギーでいためたみじん切りのオニオンとガーリック

カボチャをミキサーして

豆乳でのばしたポタージュ

カレー粉で香りを立てて

観客を沸かす

2009年10月17日土曜日

野菜味のトマトスープ


買い物に行くと
無条件に野菜売り場に足が向く

今日はどんな野菜が私を呼んでいるか
耳をすませる

トマト、かぼちゃ

どっちも捨てがたい


今日のスープ

オニオンベースのミネストローネ
野菜はたっぷり
かぼちゃ
ホールプチトマト
ピーマン
エリンギ


いっぱいのオニオンと少量のセロリ
プチトマトをそのまんまにエリンギ
隠し味程度のレンティル豆
無塩のトマトジュースを水分にして
圧力鍋でじっくり煮込む

途中噴出す蒸気が
オニオンの甘い香りを運んでくる

もう待ちきれずに鍋を開けて
余熱でかぼちゃとピーマンに火を通す

仕上げはほんの一つまみの塩とブラックペッパー

食べる前にバジルとパルメジャーノチーズをかける


信じられないほどの甘みで
塩分を必要としない味の濃いスープ


私も味付けなんかしなくても
味の濃い人間でいたいものだ

2009年10月9日金曜日

かぶとオクラの玄米ポタージュ



実は意外なもの同士の組み合わせが

すばらしい扉を開ける瞬間があるんじゃないかと

スープを作りながら考える


平凡な取り合わせも

極めればすばらしく懐かしい味になるのだけど

誰も歩いたことのない雪の上をあるくように

ワクワクと

一番のりでその先の景色を楽しむのは

予想もつかないほど美しいことだから




かぶを時間をかけて水炊きして

玄米をミキサーしたポタージュに落とす

味噌と野菜ダシで軽く味付けする

豆乳を入れてもおいしいかも


オクラを彩りにして

かぶの茎と塩昆布に

レモン、ブラックペッパー、オリーブオイルをたらした

浅漬けをトッピング

ジンジャーをたっぷりのせて

じゅわっと染み出すかぶの味わいを楽しむ

2009年10月8日木曜日

具沢山のほうれん草スープ



台風一過

豪風の中

雲ひとつない透き通るような秋空の下

外で子供たちと遊んで家に戻ると

体の芯が冷え切ってる


キッチンで母がゆでた

大量のほうれん草を見て

作らないわけにはいかない

ほうれん草のスープ

キッチンにもてあました野菜を何でも鍋にほおりこんで

具沢山のスープにしよう




ほうれん草の緑色の補色は


緑を補うことで赤い血液が増えて行くなんて不思議

誰かに振り向いてほしいとき

こっちを向いて!というよりも

ついつい意地悪しちゃったら

意外に相手が気になっちゃうようなものかしら



”僕たちは同じだよ

気がついて”


って、合図のようなもの




ギーでオニオンとガーリックをいためて

じゃがいも、赤と黄色のパプリカにセロリーを細切にして

今日はちょっと手抜きの

野菜だけのコンソメで煮込む

ほうれん草のペーストを入れて

隠し味程度のガラムマサラ


食べる前にレモンを絞って食欲をそそる


2009年10月7日水曜日

アスパラとエリンギの月の砂漠風



アスパラのスープを

初めて飲んだのはゴアだったか。。。

鼻に抜ける青い香りと

ガーリックのこげた香ばしい香りが癖になって

その店に行くたびに注文した


アスパラは平らな大地から

顔を出し始めると

するすると天をめがけてどんどんと伸びるらしい


そんなイメージと重なってか

子供にはアスパラを多く食べさせているように思う

いつか収穫してみたい


ゆでたアスパラをミキサーにかけてつくるポタージュは

エメラルドグリーンの深い海のよう

今日のスープは繊維を漉して

ちょっと黄色いユーモアを添えて

カレー粉を落としたら

らくだが歩く、夜の砂漠のように輝いた

ブロッコリーは砂漠のオアシスといったところか



オニオン、ガーリックをギーで炒め

いつもマッシュルームのところ

今日はエリンギを入れる


子供にはちょっとボリュームをつけるのに

大豆ミートのウィンナーとブロッコリーを


最後にパセリを振り掛けて



2009年10月6日火曜日

はるさめのマトンスープかけ



家族の体力が落ち気味なのを感じて

出産のときに勧められたマトンのパワーを思い出す


マトンは代謝を上げ

体に負担をかけずにスタミナを与える

やせる肉とさえ呼ばれている



疲労で消化力が落ちているときに

元気をつけようと重いものを食べるのは逆効果だから

元気をつけるにはスープがいい

そして今夜は

吸収がよくて即戦力になるマトンスープに決定


肉は食べないといいつつ

肉のスープが続く。。。


マトンを圧力鍋でじっくり煮てエキスをとる

今日は皮なしの2つ割りのムング(緑豆)も一緒に入れて煮た


別鍋にギーでガーリック、オニオン、トマトをいため

赤いパプリカをたっぷりいれる

そこに圧力で煮たスープをマッシュして注ぎ込む

本当に疲労がひどいときは肉は食べずに

漉してスープだけをとる



味付けは塩とレモン、そしてジンジャー

香りづけにサンバルマサラとカルダモン、シナモン



今日は主食もかねて

はるさめをつかう

ビーフンやフォーでもいいかもしれない


ヌードル風に

ざっと上からできた熱々スープをかける

お好みでブラックペッパーも名脇役になる


今日はコリアンダーの葉っぱが売り切れ

彩りと香りはちょっとさびしいけど

栄養たっぷりで、するすると胃の中に流れ込む

エスニックなスープができた


もうちょっと写真がおいしそうにとれたらよかった。。。


黄色や赤のスープは

なんだか見ているだけでも元気になる

明日は気分よく元気に目が覚めそうだ

2009年10月1日木曜日

セロリーのアラビック風煮込み



アラビックのお料理にヒントをもらい作ってみた

セロリーの煮物にも近い具沢山のとろけるスープ

2本のセロリー、葉っぱも全部ぶつ切りにして

オニオンとブラックペッパーと

ざく切のベーコンをいれて

じっくり圧力鍋にかけた


味付けは塩とブラックペッパーだけ

肉はほとんど口にしないけど

シンプルなスープにはいい味になる


食べる前にギュッとレモンをしぼって香りを立てる


薄暗くなった頃、秋の風に冷えた体を風呂で温め

食卓についた父が一口スープをすすり

「昔懐かしい日本の味がするな」と言った


遠くアラビアでも家庭の味は同じ

懐かしい暖かさなのかもしれない